中学英語からやりなおしたいあなたに知ってほしい勉強のポイント
- 中学生の登校風景
英語をもう一度勉強したいと考える人にありがちなのが「中学英語からやり直す」という方法です。確かに基礎から学べそうですが、どんな内容をやるのか、どれくらいの時間がかかるのか、気になる点はいろいろあります。まずは中学英語について知ることで、勉強のやり直しにはずみをつけましょう。
英語の基礎は中学英語から!
100時間程度
大人が中学英語を学習し直すには、100時間ほど頑張れば十分だろう。
最近はグローバル化が叫ばれ、英語の重要性が高まっていることから、これまで関係なかった人でも英語を身につける必要が出てくるなど、英語が苦手だった人にも英語学習が必要な場面が増えてきているようです。
そうした人たちの中には、「中学校の英語からやりなおしたい!」と考えている人も多いようで、中学英語のやりなおしを重視した参考書なども出版されています。
そんな「やり直し」について、何をどんなふうにやればいいのか不安になっている人のために、やりなおしのための英語学習法についてご紹介します。
中学英語って何をやるの?
中学英語、と一言で表されますが、中学生はどこからどこまでを勉強しているのでしょうか? 文部科学省が定めている学習指導要領には、目標として以下の4つが挙げられています。
- 初歩的な英語を聞いて話し手の意向などを理解できるようにする。
- 初歩的な英語を用いて自分の考えなどを話すことができるようにする。
- 英語を読むことに慣れ親しみ,初歩的な英語を読んで書き手の意向などを理解できるようにする。
- 英語で書くことに慣れ親しみ,初歩的な英語を用いて自分の考えなどを書くことができるようにする。
第2章 各教科 第9節 外国語:文部科学省 :
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/chu/gai.htm
読む、書く、聞く、話す、の4技能について、簡単なレベルで理解し、表現できるようにしましょう、ということのようですね。
指導要領では具体的な内容にも触れていて、アルファベットから発音、イントネーション、代名詞、動詞の時制などの文法事項など、英語の基礎が詰まっていることがわかります。中学英語が重要だと言われるのは、全ての基礎になる内容ばかりだからなんですね。
中学英語のレベル
中学英語のレベルに達しているかどうかを確認するには、実用英検(英検)やTOEICなどが有効でしょう。特に英検は日本の学校教育レベルと連動している部分がありますから、中学英語のチェックに適していると言えるでしょう。
英検では3級が中学卒業程度、準2級で高校中級程度が目安になっています。合格点は満点の60%前後だと言われていますので、3級を80%以上の高い点数で合格できていれば、中学英語をほぼマスターしたと言ってもいいでしょう。
準2級なら中学英語は卒業していいということですね。TOEICでは300点前後が取れるレベルになるようです。
始める前に……中学英語からやり直す必要はある?
中学英語からやり直したいという人の中には、「自分の実力も分からないし、やるなら最初からがいいから、中学英語からやり直そうかな」と考えている人も少なくないと思います。しばらく英語から離れていた人にとっては、もう自分は英語ができない、と思い込んでいる場合もあると思います。
でも、本当に中学英語をはじめからやり直す必要があるのでしょうか? 勉強していなかったとは言え、学校ではそれなりに勉強した時間はあったはずですから、ポイントだけ抑えれば中学レベルを一からやる必要はないかもしれません。
まずは自分の実力を知り、その後でどのレベルの勉強をするか考えてみてはいかがでしょうか。
どれくらいの期間が必要?
中学生が勉強する英語の時間は、学習指導要領(平成23年度まで)によれば1年で105回、3年で315回と定められています。1回の授業が50分だとすると、およそ260時間を英語の勉強に費やすことになります。そうかと言って、やり直すのにも260時間必要だ、というわけではありません。
一般的に中学校の授業は毎回新しいことをやるわけではなく、復習を繰り返しながら進めていきます。また、中学生は国語、つまり日本語も勉強中ですから、大人に説明する内容よりも簡単にせざるを得ないわけです。
そういったことを考えると、大人が中学英語をやり直すには、多くても100時間程度あればこなせそうだということが見えてくると思います。
※平成24年度より学習指導要領が新課程になるため、授業時数は3年で420時となります。時間数も100時間程度増えることになり、全ての教科で一番多く時間を割くことになっています。中学での英語が重要だということの表れではないでしょうか。
どんな教材がおすすめ?
中学英語をやりなおすための参考書にはいろいろな切り口のものがありますが、中でも多いのは「10日でやり直す」とか、「2週間で」など、短期間でマスターできることをアピールした本です。
中には「10時間で」というものさえあります。本当に10時間で習得できれば素晴らしいのですが、あくまで「復習用」であって、人によって理解力も違いますから、実際にやってみないとわからない部分は大きいでしょう。
ただ、文法だけなど、項目を絞ることであまり時間をかけなくてもひと通りの勉強はできると思います。「ひと通りできた」ということで達成感がありますし、全体を把握して自分の弱点を見つけることもできます。まずは短期間でできる参考書などを使って「やり切る」ことを目標にしてみましょう。
復習が無駄になることはない
やり直しとして中学英語から始めていくと、簡単かな、と思う部分もあると思います。これならもっと難しいレベルをやればよかったかな……と後悔してしまう人もいるかもしれませんが、復習ですから、勉強した内容が無駄になることはありません。
勉強した部分は自信がついて実力になりますから、やり始めたらひと通りやってみることをおすすめします。
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