英語学習の手引き
無料で学べる英会話 英語学習の手引き

文部科学省が提案する英語力向上のための「5つの提言」とは?

英語力向上のヒント

日本人が英語力をつけるためにはどうしたらいいのでしょうか?2011年7月に文部科学省が発表した「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的施策」にその答えの鍵があるようです。小学生でも英語が必修科目となり、これからますます英語が重要になっていく中、日本ではどんな方法で英語力をアップさせようとしているのでしょうか?

英語をもっと身につけるための方法がつまっているかも!

2011年7月、文部科学省の「外国語能力の向上に関する検討会」で検討された「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的施策」が公表されました。
これは急速に進んでいるグローバル化に対応するために、英語教育をどのように改善していけばいいのか、ということを議論したものです。

その結果、生徒の英語力を向上させるための「5つの提言」が示されています。平成28年(2016年)までに達成させることを目指しており、これからの英語教育がどう進められていくかが把握できる内容となっています。その「5つの提言」がどのようなものなのかまとめてみました。
社会人の勉強でも通じるところがあると思いますので、ぜひ目を通してみてください。

関連サイトの紹介

「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的施策」について:文部科学省

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/07/1308888.htm

TOEICプレスリリース

提言その1
生徒に求められる英語力について、その達成状況を把握・検証する。
英語力がついているかどうかを確認するためには、まずは現状を知る必要がありますよね。国や教育委委員会が学校に働きかけて、実用英検などの検定試験を使って生徒の英語力を把握していくのが望ましい、と提案されています。
自分の実力を把握し、どのように勉強していけばいいのかを確かめることは子供でも社会人でも同じですね。

提言その2
生徒にグローバル社会における英語の必要性について理解を促し、英語学習のモチベーション向上を図る。
世間では「英語が大事」「これからはグローバル社会だ」などと叫ばれていますが、普段生活する上であまり英語に触れていない子供たちにとっては、ピンと来ないこともあるでしょう。
子供だけでなく、大人でも「英語は必要ない」と思っている人は多いですよね。英語を身につけることで広がる可能性を伝えるために、海外の学校と国際交流をしたり、スピーチ大会への参加を促すなどの提案があるようです。

提言その3
ALT、ICT等の効果的な活用を通じて生徒が英語を使う機会を増やす
ALTとは、授業をサポートする外国人の先生のことです。また、ICTは情報通信技術を指します。ALTがいればネイティブの発音を聞けますし、ネットを使って海外と交流するなどの授業もあるでしょう。
そうした人材やツールを使うことで英語を使う機会を増やしていけば、生徒のモチベーションも挙がるのではないか、と述べています。今後はALTをより多く採用したり、実践例を増やしたりすることが重要だと提案しています。

提言その4
英語教員の英語力・指導力の強化や学校・地域における戦略的な英語教育改善を図る
英語教育において、教える側の先生の能力も重要です。英語が見に付いていない人に学んでも、効果を得るのは難しいでしょう。
英語の先生に求められる英語力は実用英検では準1級、TOEICだと730点程度だとされているそうですが、実際にこうした資格やスコアを持っている先生は公立中学では24%、公立高校では49%にとどまったそうです。
また、こうした試験を受けたことがないという先生も3割から4割いるそうで、英語の先生がもっと英語力を上げる必要があると述べられています。

提言その5
グローバル社会に対応した大学入試となるよう改善を図る
現在の日本では大学を受験している人はかなり多いかと思いますが、その大学入試ではどの程度英語力を試されたでしょうか?
大学によって筆記だけということもあれば、読み書きに加えて話すことが課せられる場合もあり、大学生全体で見るとそのレベルはまちまちなのではないかと思います。
国際社会に対応すべく、今後は大学入試に「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」の4つをバランスよく取り入れるようにすべきだと提案されています。
また、TOEFLやTOEICなどのスコアを持っていれば英語の試験を免除する、というような取り組みは現在でもありますが、さらに多くの大学で取り入れられるようにすべきだ、とも言われています。

よく読まれている英語記事

外国語に関する情報共有のお願い

英語学習の手引きはお役に立ちましたか?
もしお知り合いの方にもお役に立ちそうと感じましたら、
ぜひとも右記ボタンより共有をおねがいします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリ一覧